さくらのソーシャルワーク日記

社会福祉士さくらが思ったこと感じたこと

【#1 時間戦略編】社会福祉士の試験までの残された3ヶ月間(11月〜1月)を1日90分の勉強で突破する。時間がない人だからこそ受かるエコノミー一発合格勉強法

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社会福祉士の試験は正直言って難しい。
今年(32回)の試験を受けたが、難しかった。
 
正直言って難問だった。
 
私の過去問の成績は、過去5年分やったうち、3年分(29〜31回)は3回(問題によっては5~6回以上)繰り返し解いたので参考にならないとして、一発勝負で解いた28回は、共通64/83点、77パーセント、専門60/67点、89.5パーセント、全体では124/150点、82パーセントだった。
 
同じく、27回は、共通70/83点、84パーセント、専門54/67点、80パーセント。全体では124/150点、82パーセントだった。
 
ただ、27回の5年前ともなると制度も変わってしまっていて、今の制度を前提とした場合、回答できない問題もあったので、参考にもならないかもしれない。
 
したがって、参考になるのは、一発勝負で解いた28回だけということになる。
 
28回の試験は、合格率26.2パーセントと、あまり高くなかった年であることからすれば、自宅で試験時間に合わせて解答したという「なんちゃって模試」の結果とはいえ、80パーセントを超えたというのは、合格の可能がかなり高い結果であったと言えるのではないかと思っていた。
 
結果、合格できた。
しかし、前述した通り、本番は厳しかった。
 
本番(32回)の結果は、共通は63/83点、76パーセント、専門は53/67点、79パーセント、全体では116/150点、77パーセントだった。
残念ながら、8割を超えることはできなかった。
 
8割超えは達成できなかったのは残念だが、合格ラインの6割を十分にクリアできる点数を取れたわけだ。
 
問題は、このレベルに達するのに、どれだけの勉強をしたのかということだ。
これが、毎日8時間やりました、とかだと、忙しい人にとっては全く参考にならないと思うからだ。
 
後述するが、試験対策として勉強を本格的にはやったのは、試験直前の11月~1月まで。
かつ、1日の勉強時間は(基本的に)90分である。
 
私の場合、2年間の通信課程を受講し、試験までの1年9ヶ月、毎月のレポート提出や半年ごとのスクーリングなどに取り組んだ。
しかし、正直言って、これらは社会福祉士としての(基礎的な教育として必要なこととは思うが、)試験対策にはならない。
 
試験対策とは、「試験問題を解く」ということに特化した勉強をするということである。
 
「試験問題を解くということに特化した勉強の本質」をごく簡単に言えば、「過去3年分の過去問を完璧に解けるようになる」ということである。
 
完璧というのは、1問につき選択肢が5つ、全部で150問あるので、5肢×150問×3年分=2,250肢について、なぜこの肢が◯なのか、なぜこの肢が×なのかを、正確に判断できるようにするということである。
 
そして、判断を完璧にするために、関連する知識も同時に身につけていく必要がある。
 
よく、5年分の過去問を5回やった、ということが書いてあったりする。
それで実際に受かっている人もいると思うが、これを真に受けるのは危険だと思う。
単に5回やれば良いということではないからだ。
 
まず、5年前の問題は、古すぎて役に立たないからやる必要性が低いと考えるべきだ。
4年前でもやや古さを感じる。
したがって、過去3年分の問題を徹底して解くべきだと思う。
 
そして、解くときには、各問題に5つある選択肢の一つ一つについて、なぜ◯なのか、なぜ×なのかを判断できなければならない。
 
覚えておくべきことは、何度やっても分からない「肢」が必ずある(残る)ということだ。
 
しかし、過去問を解いていると、分からない肢があっても、問題自体は、(消去法なりで、)正解することがある。
このときに、その分からない「肢」を放っておいてはいけない。
その問の構成上、たまたま正解することができたとしても、本番では、その肢の知識がなければ解けない問題が出るかも知れないからだ。
 
したがって、単に5回やりました、というだけでは合格レベルには到底及ばないということである。
 
さて、肢レベルでの理解を深めていく勉強をするためには、選択肢ごとの解説がなければならない。
 
私が使っていた中央法規の過去問集は、過去3年分の解説はあったが、4〜5年前の問題は、答えだけしか掲載されておらず、解説がなかった。
 
したがって、4〜5年前の問題は、問題は古い上に、解説もないので、勉強する必要性が極めて低かった。
 
過去3年分が完璧という人であれば別だが、そうでなければ、過去4〜5年前の問題など、やっている暇などないと思うべきだ。
 
回りくどくなったが、以上より、合格するためには、過去3年分の過去問を完璧にすることがマストであり、ほかのことをしている時間は(基本的に)ないはずだ。
 
具体的な勉強方法は後で説明するが、私が使用したのは、中央法規の過去問集、ワークブック(共通、専門)、後述する「情報カード」の3点のみであった。
あえて言えば、ワークブックで分からない用語などを調べるため、インターネットを活用したが、ここに述べた以外の問題集やテキストの類は全く使わなかった。
 
言うまでもないと思うが、短期間で効率良く合格ラインまで知識レベルを上げるためには、無駄なことはやってられない。
過去問3年分を完璧に解けるようにするだけでも大変な労力がかかると思うので、勉強を始める前に、自分がかけられる時間とやらなければならない最低限度の勉強量を把握しておくことは、勉強以前の問題として必要だと思う。
 
以下、今回のテーマである、3ヶ月、1日90分で社会福祉士試験に一発合格のための「時間戦略」について述べる。
 
私の例だと、3年分を3回やったので、5肢×150問×3年分×3回=1350問(×5=6.750肢)に取り組むことになった。
これを3ヶ月(11月〜1月)でやることになったので、(1月は総復習をしたいので、)11月〜12月までの61日間で終わらせるという前提で、1日に勉強時間を割り出すことにする。
 
まず、1350問を61日間で解くと、1,350問÷61日=22問(6,750肢÷61日=110肢)
1日22問ずつ解けばよいことになる。
 
そして、1問解くのに何分かかるのか。
 
1問当たりの解答時間を計算する。
共通の場合、135分×60秒=8100秒÷83問=97秒(1分37秒)/1問÷5肢=19秒/1肢
専門の場合、105分×60秒=6300秒÷67=94秒(1分34秒)/1問÷5肢=18秒/1肢
 
つまり、1問あたりの解答時間は1分30秒程度。だが、これは時間目一杯使った場合だ。
これでは見直しする時間もない。
共通も専門も、見直しの時間に30分以上欲しいとなると、1問当たり1分程度で解いていくことになる。
 
この「1問1分」で過去問を解くことが、日々の勉強でも基本になる。
 
日々の勉強では、1問1分を基本として、90分勉強することをベースにする。
 
1問につき、1分で問題を解き、3分で解説を読む。合計4分だ。
とすると、1問につき4分×22問=88分、これで90分だ。
これが1日の(基本の)勉強量となる。
 
具体的なやり方だ。
 
問題は本番と同様に1分で解く。
2回目、3回目となると、答えを覚えてしまっていることもあると思うが、肢を1つずつ◯か×か判断していく。
答えがあっているかどうかよりも、「どこが分からなかったか」の方が重要だ。
 
したがって、解説を読むときも、「分からなかったこと」を書き出していく作業が重要になる。
 
具体的には、解説を読むときに「分からなかった人名や制度」は、「カード化」していく。
 
カードには「見出し」だけ書いておいてもよい。
例えば、5肢全てが分からなかった場合だ。
 
前述したとおり、作業時間は1問につき3分なので、5肢全てが分からなかった場合、1肢につき36秒(3分×60秒÷5肢=36秒)で処理していかないといけない。
こういう場合は、カードの見出しに、分からなかった人名や制度などだけ書いておく。
 
作ったカードは、最終的には「分かるように」ならなければならないが、このやり方は、「カード戦略」の中で、別途、詳述する。
このカードの活用が社福一発合格の肝になる。
 
カードは、毎日問題を解けば、どんどん溜まっていく。
したがって、分かるようになったカードはどんどん抜いていって、分からないカードだけを残すようにする。
 
試験会場で最後に見るのは、最後まで不安なカードだ。
人名かもしれないし、制度名かもしれないが、それが、試験直前、試験会場の机の上で見るものになる。
 
このように、1日に22問、1問につき4分、1日に90分過去問を解いていけば、2ヶ月で3年分を3回できる。
 
残った1ヶ月で、3回やってもまだ確信を持って5肢を切れない問題をつぶしていく。
 
この結果、不安な問題は4回、5回と解いていくことになる。
 
ポイントはやみくもに回数を増やすのではなく、不安のある問題に的を絞って、繰り返し解くということだ。
 
以上が、11月から1月までの3ヶ月で社会福祉士試験に確実に合格するための、「1日90分」集中戦略だ。
 
3ヶ月というのは極端に聞こえるかもしれないが、誰しも本格的に試験対策を始めるタイミングというのがあると思う。
 
早いに越したことはないだろうが、間違った勉強方法で、だらだらと勉強しても合格は厳しいだろう。
正しい勉強方法で、一定期間集中して取り組んだ方が、合格しやすいように思う。
 
これが、3ヶ月、90分だけ集中して勉強した人こそ合格するという、「エコノミー勉強法」の極意である。
 
以上が、「時間」をキーワードにした場合の、社会福祉士試験一発合格のための戦略ということになる。
時間戦略は大変重要なことではあるが、単に試験対策に着手する前段階の戦略である。
 
大事なことは、正しい「時間」戦略の下に、ツールとして最も重要な「3年分過去問マスター戦略」、「情報カード戦略」を戦略の中心に据えて、派生する、知識の根幹となる「ワークブック定着戦略」を経て、試験委員の声に耳を傾ける「試験問題の本質戦略」で身に着けるべき情報の絞込み、解答の際の肢の絞込みを迷わず行えるようにすることで、社会福祉士試験の一発合格を現実的なものにしていけると考えている。
 
今回は、各戦略の基本となる「時間戦略」について考えてみた。
 
また、他の戦略についても述べることとする