さくらのソーシャルワーク日記

社会福祉士さくらが思ったこと感じたこと

【#2 情報カード戦略編】社会福祉士試験を1日90分の勉強で突破する。時間がない人だからこそ受かるエコノミー一発合格勉強法

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すでに時間戦略編で述べたとおり、社会福祉士試験エコノミー一発合格戦略において、時間戦略と並んで重要なのが、情報カード戦略だ。

今回も具体的なやり方まで一気に説明する。


肢レベルの知識を求める理由


過去問3年分を3回やり、ワークブックも読み込んだとしても、それだけでは合格レベルには達しない。

 

時間戦略でも述べているが、重要なのは、過去問3年分のすべての肢、すなわち、150問×5肢×3年分=2250肢の◯×を正確に解答できるレベルに達することが必要だ。


なぜ肢レベルにこだわるのか。
試験問題を解いた時に、2肢まで絞れたとしよう。どちらかが正解で、どちらかが不正解である。
ここで正確な判断ができなかったら、結局は当てずっぽうで解答することになる。
正答率で言えば50パーセントである。


本番前の過去問段階でこのような状況では、本番で合格レベルの60パーセントを取るには遠く及ばない。
正答率50パーセントでは絶対に合格できないからだ。


年々試験は難化傾向にあるように思う。
したがって、一発で確実に合格したいと思うならば、過去問段階で、2250肢全ての◯×を正確に解答できるレベルを目指すのは、現実的な目標だ。


まずは、マインドをそこに持っていくことだ。
中途半端な知識では、本番では60パーセント取るのは難しい。
この現実に目を向けて、覚悟を決めて取り組むことが何より重要になる。


この覚悟さえあれば、一気に合格は近づく。
なに恐ることはない。


そのための戦略が情報カードなのである。


情報カードの使用目的


まず、情報カードの使用目的を述べる。


前述したとおり、目標は、2250肢全てに正確に◯×を付けられるようにすることである。


カードの目的は、実にシンプルで、一言で言えば、2250肢の中から「分からないことを絞り込むこと」である。


分からないというのは、理解が不十分、覚えられていない、分からないという状態のことだ。
重要なのは、この「分からないこと」を絞り込むことである。


カード戦略は、試験当日までに、山と積まれた情報カードを潰していって、最終的に、分からないことをゼロにすることである。


したがって、カード戦略においては、覚えるとか、理解するということは、分からないことを絞り込む、特定するためのプロセスに過ぎない。


肢を正確に判断するためには、正確な知識と理解が必要だ。

 

例えば、人名であれば、ただ覚えるのではなく、いつの時代の人なのか、何を主張していたのか、同じような主張をしていたのは誰か、逆に反対意見を述べていたのは誰か、どんな主張だったのか。
こうしたことを理解して覚えることで、確実な知識として定着させていく。
定着した知識は簡単には忘れることはない。


情報カード戦略のポイント


情報カード戦略のポイントを述べる。
重要なのは、知識が定着して不安がなくなったカードはどんどん抜いていくことだ。
そして、まだ不安の残るカードを特定することである。
残ったカードこそが、分からないことなのだ。


何が分からないかを特定できたならば、確実に合格に近づいていると言っていいだろう。
あとは、残されたカードを潰していきさえすれば良いからである。


こうして見てくると、闇雲に暗記をするということが、いかに非効率的なことか実感されるのではないか。


作業イメージ


さて、ここまで述べてきた内容を、具体的な作業のイメージで考えてみる。


・まず、毎日、過去問を解いて、分からなかったことをカードに書く

・そして、毎日、カードをめくって、覚えたカード、理解できたカードは抜いていく

・さらに、毎日、過去問を解いて、分からなかったことをカードに書く

・そして、毎日カードを毎日めくって、覚えたカード、理解できたカードは抜いていく


人によって違うだろうが、毎日過去問を解いていれば、毎日5〜6枚程度のカードを書く(作成する)ことになるだろう。
私の場合、最終的に、約460枚のカードを作成した。
主に過去問を集中的に解いていた11月〜12月までの62日間に作成したものなので、460÷62=7.41で、毎日平均7〜枚程度を作成していたことになる。


作成したカードは、毎日めくっていって、覚えたもの、理解できたものは抜いていく。
そして、不安なものはカードの束に残る。


翌日過去問を解くと、またカードが追加される。
カードをめくって、覚えたもの、理解できたものは抜いていく。
しかし、カードは毎日どんどん増えていくので、カードの束(山)はある程度まで増えていく。


知識を定着させるコツ


めくっているだけで頭に定着するのかといえばそうではない。
ポイントだけ簡単に述べる。


カードの作り方、使い方は後述するが、カードには必ず見出し(タイトル)を書くようにする。
見出しは、人名だったり、制度だったりするが、見出しを必ず書くことがポイントだ。


めくるときのポイントは、見出しを見て内容を思い出すようにする、ということだ。


これは、簡単そうで結構辛い。
早く答えを見たい気持ちになる。
見出しを見ても、何のことか分からない。
辛い。


しかし、ここが頑張りどころだ。辛くても、少しでも思い出すようにする。


これが、カードをめくる時のコツである。


おすすめ情報カード


さて、情報カードと言ってもいろいろある。
私がおすすめしたいのは、5×3のカードだ。


5×3のカードは横125mm 縦75mmのカードで、カード型学習の定番品の一つだと思う。


罫線についても、横罫や方眼や無地など様々なものがあるが、私のおすすめは方眼である。


参考までに、コレクトというメーカーの定番商品のリンクを貼っておく。

www.amazon.co.jp


カード自体はしょせんはツールなので、好きなものを使えば良いのだが、私が5×3の方眼カードをおすすめする理由はいくつかある。

5×3のサイズの良いところ


・手のひらサイズで、扱いが用意である。このため、持ち運びやカードの確認、仕分けなどが容易にできる。


・小さいので、机の上で関連するカードを並べて、全体を俯瞰(ふかん)することができる


・大量にカードを作成しても、コンパクトに収納できる。


方眼の良いところ


・方眼は、図や概念図書くのに適している。カードに情報を整理する際に矢印(→)や表を使うことが多いので、横罫や無地よりも方眼が書きやすい。


・横罫よりもたくさん情報を書き込める。


といったところである。


どのようなカードを使っても良いが、前述したカード戦略の目標を実現できるようやものでなければならない。


したがって、ノートでまとめたい人もいるだろうが、カードタイプの方が、分からないことを特定することに適していることはご理解いただけるだろう。


カードの作成方法


さてカードの作成方法についてである。


作るタイミング


まず作るタイミングである。
過去問で分からなかった人名、制度、言葉などをカードにしていくことが基本的な作業になる。
過去問のほか、ワークブックで分からない人名などを一気にカードにしていくことも良いと思う。


人名については、過去問でも人名問題として、正しい人名を問う問題が出る。
人名は最初のうちは誰が重要人物か分からない
正解するためには、各肢の人名と著書などの組み合わせを正確に知っているかどうかにかかっている。
人名は最初のうちは誰が重要人物か分からないが、ワークブックに書かれている人名は、全部覚えるつもりでいた方が良い。


作り方


次に作り方である。
日付、出所、見出しを記載することがポイントである。
以下、各ポイントの要点を述べる。


日付


日付は、カードを日付から探したり、同じ内容のカードのどちらが古いものか判断したり、学習の進度を確認したりするために必要なものである。
1週間前に作成したのに、まだ覚えられていないものがあれば、覚えづらい内容なのかもしれないから意識的に覚えるようにするなど、苦手カードを特定することもできる。


出所


出所は、過去問◯ページなどと書いておく。
出所は大変重要である。カードには過去問の解説から簡潔に抜粋するので、詳しい内容は書けない。
過去問の詳しい解説を知りたくなったときに出所が書いてあると非常に学習が効率的になる。
また、カードの内容がどんな問題の中で使われていたのか確認したいときにも出所があるとすぐに過去問を見ることができる。


見出し


次に見出しだ。
見出しは、カードの内容を表す言葉を端的に書く。
人名だったり、制度名だったり、内容を思い出すときのヒントになるような内容にする。


内容


内容は、過去問の解説やワークブックから、簡潔に記載する。
箇条書き、→、表形式、イラストなど、自分にとって分かりやすく、印象に残りやすい表現にすることが重要だ。
単なる書き写しだけだと、理解や記憶を促すことは難しいと思う。


内容は、基本的にカードの表に書く。
裏に書くと、カードを書くときも、読み込んでいくときもいちいちひっくり返さなければならないので効率が悪い。
また、何枚か関連するカードを並べてグループ化してみたり、俯瞰してみたりするときにも不便だ。


ただ、記憶という点では裏に書いてあった方が思い出す作業には向いている。
したがって、なかなか定着しないカードについては、もう一枚作成し、見出しを表に、内容を裏に書いても良いと思う。


カードの覚え方


さて、カードの覚え方である。
以下、ポイントごとの要点を述べる。


カードの仕分け方法


毎日カードをざっと見るようにすることがポイントである。


定着度合いに応じてカードを仕分けしていく。
カードを見ながら、「もう大丈夫なもの」と、「まだダメ(理解はできていない、覚えられていない)なもの」に仕分けしていき、ダメなものだけ残していく。


この作業は、ダメなものを絞り込む、特定することが重要であり、もう大丈夫なものはどんどん抜いていく。


毎日、カードを見て抜くという作業が重要である。
というのも、毎日過去問を解くたびに、分からなかったものはカードを作っていくので、カードはどんどん増えていく。
したがって、カードの仕分けもどんどんやらないとカードがどんどん増えてしまうからだ。


この作業をしていくと、試験直前になっても、「まだダメなもの」が残ってしまうと思う。
そのカードこそ、試験会場で最後に見るカードだ。
試験会場に最後に持ち込むカードを絞り込んでいこう。


記憶の定着方法


重要なのは、いかに効率的にカードを理解し、覚えるかである。


ポイントは理解する気があるのか、覚える気があるのかということにつきるように思う。
ただ漫然とカードを眺めていても理解、記憶には至らないと考えるからだ。


これは、ワークブックをだらだら読んでいても同じてある。


覚える作業、理解する作業は正直言って辛い。
これを試験直前にやらないといけないのは、かなり苦しい作業だが、短期間で集中して取り組む方が効果的だ。


その点、だらだらと長い期間「勉強」するよりも、短期間で集中して取り組むエコノミー学習法の方が効率的良く学習が進むと言える。


具体的なやり方


具体的なやり方である。
ポイントは見出しを見て、中身をすぐに見ないで思い出すようにすることだ。


思い出す作業は結構辛いが、少なくとも3秒程度は我慢する。
思い出すときに、見出しを見て、頭の中で内容を思い浮かべるのも良いが、誰かに話すように中身を説明する のが効果的だ。


恥ずかしいかもしれないが、家族に見出しを読んでもらい、家族に中身を説明するのも非常に良い。


記憶や理解はこの繰り返しである。
何度も思い出す作業を行うことで記憶に定着してくる。
そうして、大丈夫そうなカードは抜いていくのである。


ここまでが、情報カード戦略の全体像である。
短期決戦である。
どのような戦略であっても、一度やり方を決めたら、迷わず一心不乱に取り組むのが良い結果につながるように思う。